治療費について
自費診療の治療費は、保険診療の治療費と比較すると、高額になりますが
自費診療でなければ得られない治療効果や満足感があります。
私たちは、治療内容を理解していただくように治療費に対する理解を深めていただくことも大切だと考えます。
そこで、治療費に関するよくある質問をまとめてみました。
- 保険診療と自費診療は何が違うのか?
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保険制度は、国民が等しく医療を受けられるようにするために設けられた制度です。国民があらかじめ保険料を国に納めておき、病気やけがをしたときにそこから治療費をまかない、患者様は一部の負担金で治療を受けられるようになっています。素晴らしい制度ですが、財源には限りがありますので、全ての医療に適応させることはできません。
そこで、保険診療が適応される範囲を限定し、細かいルールを設定しました。つまり、治療をしなければ生活が著しく脅かされ、命の危険があるような病気やけがの治療に限り、決められた検査法や治療法、薬剤、使用材料、治療期間などの細かいルールを守れば、保険診療が適応される、というわけです。そこには含まれない治療が自費治療(自由診療)です。保険制度の縛りがないので治療法の選択の自由度が高く、新しい技術を利用でき、患者様のニーズに応えやすいというメリットがあります。
例えば、歯を抜いた後の治療を考えてみましょう。保険診療で部分入れ歯を選択した場合、材料はレジンというプラスチックで、金属のバネと決められています。バネは目立ちますし、レジンは強度を持たせるために厚みがあって違和感が強くなります。しかし自費診療であれば、バネを目立たなくさせたりレジン以外の材料を選んだりして、もっと快適な入れ歯を作ることができます。また、入れ歯ではなくインプラントを選んで、元の自分の歯のようになることも可能です。このように患者様の希望やニーズに合った治療を選ぶことができるのが、自費診療です。
- 自費診療はなぜ高いのか?
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保険診療では、患者様の加入している医療保険によって決められた負担割合分だけ支払います。
例えば負担割合が3割の患者様が1万円の治療を行った場合、お支払いは3,000円になります。一方自費診療では、治療費の全額を患者様が負担しなければいけません。そのため、保険診療での負担額と比較すると、どうしても高額になります。しかし、得られる治療効果もまた自費診療と保険診療とではずいぶん違います。治療中も生活に支障がなく快適であるとか、安全性が高まる、より美しくなる、などの付加価値を追加することもできます。
歯は食事や会話など、毎日使うものです。またお口の中は私たちの体の入り口で、体内に直結している部分です。安全で効果の高い治療をするのも、ご自分への投資と考えてみてはいかがでしょうか。
- 自費診療もいつか保険がきくようになる?
- おそらくそのようなことはないと考えます。保険制度の財源は今でもひっ迫していますので、保険診療の適応が広がることはないでしょう。
- 医院によって金額に違いがあるのはなぜ?
- 自費診療(自由診療)は治療法の選択肢の自由度が高いため、歯科医院によって使う材料、設備、器械、薬剤などが違います。また新しい技術を取り入れているか、歯科医師の技術力が高いかどうか、といったことも違ってきます。それらの違いが治療費に反映されるため、医院ごとに治療費が違いますし、そもそも行っている治療にも違いがあります。とはいえ、大体の相場というものがあります。高ければ必ずしも良い治療が受けられるというものではありません。逆に安すぎる場合は、 安全性など何かしらの不安要素があることが考えられます。治療法を選ぶ際には、歯科医院ごとに比較検討することも大切です。
インプラント料金表(税別)
(1)インプラント体埋め込み(手術費) | 1本につき 26万円 |
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(2)連結部(支台) | 5万円 |
(3)人工歯(白いかぶせもの) | 7万円~ |
インプラント料金の例
奥歯を1本喪失したので、インプラントを1本埋入した場合 | (1)+(2)+(3)=38万円 |
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奥歯を3本喪失したので、インプラントを2本埋入して人工歯を3本入れた場合 |
(1)×2=52万円 (2)×2=10万円 (3)×3=21万円 計83万円 |
オプション
CT撮影分析 | 3万円 |
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静脈内鎮静法 | 10万円 |
セラミック人工歯(よりグレードの高い白い歯) | 1歯につき 4万円追加 |
骨増生(骨がうすいところに骨を増やす場合) | 骨量・術式により 5万~20万円 |
ワンデイインプラント料金表(税別)
片顎のみ
プレミアムプラン (セラミックの人工歯を使った最高品質) |
手術費 | 166万円~ |
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最終的な人工歯 | 132万円~ | |
合計 | 298万円~ |
スタンダードプラン (標準プラン) |
手術費 | 166万円~ |
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最終的な人工歯 | 84万円~ | |
合計 | 250万円~ |
両顎
プレミアムプラン (セラミックの人工歯を使った最高品質) |
手術費 | 321万円~ |
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最終的な人工歯 | 264万円~ | |
合計 | 585万円~ |
スタンダードプラン (標準プラン) |
手術費 | 321万円~ |
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最終的な人工歯 | 168万円~ | |
合計 | 489万円~ |
ワンデイインプラント オプション
骨増生(骨がうすいところに骨を増やす場合) | 骨量・術式により1か所 5万~20万円 |
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審美治療料金表
オールセラミッククラウン | 1本 10万円 |
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100%セラミック素材でできているかぶせ物です。審美性に特に優れています。p>
メタルボンドクラウン | 1本 8万円 |
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金属のフレームを土台とするセラミックのかぶせ物です。見た目はオールセラミックと変わりありません。症例により選択します。
ハイブリッドクラウン | 1本 6万円 |
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硬質の樹脂(レジン)とセラミックを配合した素材のかぶせ物です。セラミックの強度とレジンのしなやかさを併せ持っています。
セラミックインレー | 1本 5万円 |
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部分的な銀歯をセラミックに置き換える治療法です。天然歯に近い色と強度をもっています。
ハイブリッドインレー | 1本 3万円 |
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硬質の樹脂とセラミックを配合した、詰め物です。セラミックに比べて安価なのが特徴です。
セラミックラミネート | 1本 8万円 |
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歯の表面だけを薄く削り、セラミックを貼り付ける治療法です。
ハイブリッドラミネート | 1本 6万円 |
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歯の表面を薄く削り硬質の樹脂にセラミックを配合した素材を貼り付ける治療法です。
料金・医療費控除
治療でかかったお金が戻ってきます
インプラント治療でかかった費用は医療費控除の対象となり、税務署への簡単な確定申告でお金が戻ってきます。また、病院までの交通費も控除の対象となります。
医療費控除とは?
医療費控除とは、一年間に支払った医療費が10万円以上だった場合(年収によっては10万円以下でも可)に適用され、医療費が税金の還付、軽減の対象となる制度です。本人の医療費のほか家計が同じ配偶者や親族の医療費も対象となります。共働きの夫婦で妻が扶養家族からはずれていても、妻の医療費を夫の医療費と合算できます。医療費の領収書等を確定申告書に添付するので、領収書等は保存しておいてください。
控除金額は?
※1 控除額の上限は200万円まで。
※2 その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費。
※3 所得金額が200万円未満の人は、10万円ではなく、所得金額の5%を差し引きます。
所得税
(医療費控除の対象なる金額)×0.1=控除により戻ってくる金額
所得税率は所得が多いほど高くなりますので、高額所得者ほど還付金は多くなります。